「キヨミズ准教授の法学入門」の初版は、2012年11月21日。今(2020年1月)から約7年前に刊行されました。

しかし、現在でも大学の生協(書籍販売)に平積みされるくらい今日でも通用します。

本書は、法学入門というだけあって、法学の初歩の初歩を感じ取ることができる構成になっています。

大学生はもちろん、高校生でも理解できるような内容ですから、広い人々に親しまれると思います。

法的三段論法って何?

「法的三段論法」。。

聞き慣れない言葉かもしれません。

しかし、法的思考をする上で避けて通ることができないのが法的三段論法なんですよね。

本書の説明を借りれば、

大前提…Aという要件を充たした場合には、Bという効果が発生する(法命題)

小前提…この事実Cは、Aという要件を充たす(事実へのあてはめ)

結論…従って、事実Cから、Bという効果を発生させるべきだ(具体的な規範)

この法的三段論法が「なんとなく理解できれば」先に読み進めてOKです。

この読み方は、本書に共通していますので、怖がらずに読みすすめることができます。

最後まで読み進めて、わからなかった、理解できなかった部分をもう一度読むことにすれば良いのです。

硬い法律書とは違って物語風に書かれている

法律に関する書籍と聞くと、どのようなイメージをお持ちでしょうか?

「硬い」「小難しい」と思う人が多いと思います。

しかし本書は、物語風に書かれており所謂(いわゆる)「法律の基本書」とは全く違います。

著者の「多くの人に法律に触れてほしい」という思いと工夫がいっぱい詰まっているからだと思います。

政治学・経済学・社会学と法学との比較

法学入門ですから法律のことが書かれていて当然ですよね。

でも、本書では法律とその他の学問との違いを浮き出させるために政治学・経済学・社会学と法学との比較を行っています。

それぞれの学問分野のエッセンスを紹介しているので、興味がある人はもう少し突っ込んで勉強をしてみると良いでしょう。

日本の法体系を俯瞰できる

それぞれの国には、独自の歴史と文化がありますから法体系にも違いができてきます。

本書では、ごく簡単ですが日本の法体系を俯瞰することができます。

日本国憲法を頂点にして、公法(刑事法、訴訟法、行政法など)と私法(民法、商法など)。

これらの特徴などが説明されています。

あくまでも「法学入門」ですから、その範囲での記述ですので、「民法に興味がある」「刑事法についてもっと知りたい」という人は、それぞれの基本書なりを読んでみるのもいいかもしれません。

まとめ|法学入門としては最良の書

著者の木村草太さんは現在、首都大学東京の教授で専攻は「憲法学」。

中学2年生のときに日本国憲法を読んで、不思議な開放感を得たといいます。

「中学2年生で日本国憲法かあ」と思いながら、私は中学2年生のときには何をしていたのだろうと思ってしまいます。

それはさて置き、若手の憲法学者が物語風に書いた「法学入門」の書は、私がこれまで読んだ「入門書」の中では最良の書といえます。

ぜひ多くの人が本書を手にとっていただき、法律学の楽しさに触れていただければと思います。

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