どーも、社会人になって哲学・経済学を勉強し始めた、たくお、です。

皆さんは、「資本論」と聞いて何を思い浮かべますか?

「古い」「難しい」などなど、様々な思いがありますよね。

私は、約10年ほど前に(一応は)「資本論」を読み終えました。

ただ、第1巻は、30年ほど前から読み始めており、しかし、その難解さと膨大な量に圧倒されて、何度も挫折したんですよね。

「資本論」すべてを読み終えたのも、「なんとか最後まで読み切った」という感じで、内容の理解はほとんどゼロと言っても良いかもしれません。それほど、難解なんですよ。

 

「弁証法観の進化を探る」とは

本書のタイトルは「弁証法観の進化を探る」ですから、弁証法がキーワードです。

弁証法とは聞き慣れない言葉です。が、弁証法を簡単に言えば、物事を進化と発展の視点で捉える、といえばよいのでしょうか。

つまり、どんなものも生成・発展・消滅の経過をたどる。つまり、不変なものはないという見方です。

マルクスは、弁証法を駆使して資本主義の生成・発展・消滅の法則を導き出して、「資本論」に結実させました。

ただ、マルクスも人間ですから、最初から弁証法を身につけていたわけではありませんし、その重要性についても変遷が見られます。

ですから、本書では、「進化を探る」というタイトルになっているのです。

もし、マルクスが生きていたなら、インタビューするなどしてその思考の軌跡を振り返ることができるのですが、それは叶いません。

今残されているのは、「資本論」を含めたマルクスの遺稿、知人・友人にあてた手紙(今の時代なら、メールですから、残っていない可能性が高いですね)、草稿(下書き)です。

これらをもとに、不破哲三さんが、自身の推理を織り交ぜながら、マルクスの弁証法観の進化を探るという、なんともミステリアスな内容に仕上げました。

マルクスを数十年に渡って研究してきた不破哲三さんならではの著作となっています。

約300ページの著作ー初心者にもわかり易く読み応え十分

本書はA5版で300ページで読み応えは十分です。岩波新書ですと約200ページですから、その約1.5倍。

ですが、不破哲三さんの文章は平易で読みやすい記述になっていますから、スラスラ?と読めるのではないでしょうか。

ただ、小説とは違って「研究書」ですから、それなりの覚悟が必要なのは言うまでもありません。

しかし、マルクス初心者でも、頑張れば理解できる内容になっています。

不破哲三さんの文章は平易でわかりやすく、読者の立場に立った叙述になっているからです。

これまで多くの著書を著してきただけあります(約150冊)。

まとめ|多くの方に読んでほしい

資本論(第1部)の創刊は1867年。

今から150年前ですから、この意味では「古い」著作と言えます。

しかし、今でもなお、経済学の著書としては生命力を持っています。

不況(恐慌)はなぜ起こるのか、労働者の賃金が上がらないのはなぜ、など資本主義経済の疑問に応えうる内容を持っているからです。

しかも、弁証法という物事の見方の基本は、時代に左右されることはありません。

その弁証法をマルクス自身の歴史の中で探るというのですから。

ぜひ、多くの方に読んでもらいたいと思います。

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