【書籍・紹介】「復刻新装版 憲法と君たち」(佐藤功・著)の読み方

どーも、憲法に関する書籍を読むことが好きな、たくお、です。

主に中学生向けに書かれた書籍が2006年に「復刻新装版」として、新たに書店に並ぶことになりました(昭和30年発刊です)。

タイトルは「憲法と君たち」です。

著者の佐藤功さん(1915〜2006)は、日本国憲法の制定作業を支えた一人として、また、大学で憲法の教鞭をとっておられた方です。

「憲法と君たち」の対象は中学生以上です

本書の初めに「この本を読む君たちに」として、この書籍には何が書かれているのかなどか記載されています。

また、本書の想定する読者としては、中学2年か3年の人。でも、小学6年生でも、わかりにくいところは先生や親に聞くことができれば理解できるとしています。

大人のみなさんにも手に取っていただけたらと思います。

この本に書いてあることは、憲法とはどういうものだろう、それはどいうふうにして発達してきたものだろう、日本の今の憲法はどういうことを定めているだろう、そして、なぜわたしたちは憲法を守らなければならないのだろう、というようなことです。

「憲法ということば」からの始まり

「君たちは『憲法』ということばを知っているかしら」という問いかけから、本書は始まります。

新聞で憲法という言葉を見た人はいると思いますし、テレビのニュースなどで憲法(けんぽう)を耳にした人もいるでしょう。

でも、憲法はちょっと遠い存在ではないでしょうか。

「日常の生活とは関係ない」と思う人もいると思いますし、「憲法がなくても生活していくことができる」と言う人もいるでしょう。

このように思うのはある意味、しょうがありません。

私も意識しないと憲法のことは忘れてしまいます。

ですから、本書は憲法が身近に感じられるような工夫がされています。

「憲法とはなんだろう」

日本だけでなく、世界の国々は形は違えど「憲法」を持っています。

日本は、今の日本国憲法の前には「大日本帝国憲法」という憲法を持っていました。

それぞれの国で憲法の歴史があります。

本書は「憲法」に着目して人間社会のなかで憲法がどのようにしてできてきたのかを憲法の始まりから解説しています。

また、先程、憲法の歴史と言いましたが、君主(例えば、王様や殿様)のための憲法から「人民のための憲法のたんじょう」という項を設けて解説しています。

日本の憲法はどんな憲法か

憲法の歴史を振り返り、憲法の性格を学んだうえで、日本の憲法について学びます。

大日本帝国憲法(明治憲法)が日本では初の「憲法」ですが、この憲法の成り立ちから性格を紹介します。

その上で、日本の今の憲法についての解説が続きます。

主権在民(国民主権)、平和主義、基本的人権の尊重が三つの柱と言われていますが、これは大日本帝国憲法にはありませんでした。

第二次世界大戦(アメリカとの戦争)の前後で、日本の憲法は大きく変わりました。

憲法を守るということ

あるものができるとそれを壊そうとする人が出てきます。

憲法も例外ではありません。

最近では、安倍首相が「自らのてで憲法改正を実現する」と言っています。

「改正」ですから壊そうとしているとは言い切れません。

しかし、安倍首相は、これまで憲法の考えに反するとされてきた集団的自衛権の行使を、限定的なら憲法の考えに反しないとすることを決めました。

集団的自衛権とは、日本が攻められていないのに、他国を攻めた国を攻撃することができるとすることです。

これまでの考え方を180度変えたとして、多くの憲法学者が批判しました。

ですから憲法「改正」出なくても、壊そうとする人は現在の日本にもいるのです。

このような実績を持った人が憲法を「改正」すると言っている。

一方で、憲法を「守る」という人々も多くいます。

まとめ

本書は憲法制定を支えた人が著したとしてとても興味深い内容です。

また、中学生向きに書かれていますので、大人が復習のために読む書籍としても最適です。

ぜひ、多くの人に手に取っていただきたい一冊です。

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